消えた「先軍政治」…父の路線から脱却目指す“正恩流”組織改編

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、党が軍をコントロールする形の組織改編を進めている。政治や経済でも軍を優先する父、金正日(キム・ジョンイル)総書記時代の「先軍政治」路線からの脱却を意味する。細かい報告まで目を通し自ら全て指示してきた父とは違い、妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長や側近に政治的な責任も分散させた。祖父、金日成(キム・イルソン)主席時代のような党を中心にした政治の復活で苦境の打開を画策している。

 党機関紙の労働新聞は毎年、正日氏が先軍政治を始めたとされる8月25日付で見出しに「先軍」をうたった社説を掲載してきた。だが、今年は「先軍社説」が消えた。代わりに25日付論説で、正日氏の業績は朝鮮人民軍を「党の軍隊に仕立て上げたことだ」とし、党の下での一体化を強調した。

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