矢板明夫の中国点描

対中外交を変えた安倍首相

会見に臨む安倍晋三首相=1日午前、首相官邸(春名中撮影)
会見に臨む安倍晋三首相=1日午前、首相官邸(春名中撮影)

 これまでの記者人生の中で、強く印象に残った場面はいくつかある。2014年11月に取材した安倍晋三首相の訪中はその一つだ。北京で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席する安倍氏を出迎えたホスト役の習近平国家主席は、「顔も見たくない」とでもいうような仏頂面だったことに驚いた。

 習氏の表情は悔しさの表れだった。安倍氏の首相就任からそれまでの約2年間、中国は日中首脳会談開催の条件として靖国神社参拝と尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権をめぐる日本側の譲歩を要求し続けたが、「前提条件なしなら会う」と安倍氏は「ゼロ回答」を貫いた。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください