コリア実況中継!

「左より左」に急旋回 韓国・保守野党の変貌は「脱皮」か「迷走」か

2日、「未来統合党」の全国委員会で発言する金鍾仁・非常対策委員長。党名を「国民の力」に変更することを決めた=ソウル(聯合=共同)
2日、「未来統合党」の全国委員会で発言する金鍾仁・非常対策委員長。党名を「国民の力」に変更することを決めた=ソウル(聯合=共同)

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾罷免を受けて政権与党の座を追われ、今年4月の総選挙でも惨敗を喫した保守系の韓国最大野党が急速に変貌を遂げつつある。今月2日、党名を「未来統合党」から「国民の力」に変更するとともに、一定額の現金を国民に無条件で支給する「ベーシックインカム」導入を目玉とした党の新綱領を決定。保守色を薄め、一部で「左より左」(韓国メディア)に旋回した政策を打ち出すことで首都圏の住民や若年層の支持拡大を図る。(外信部 時吉達也)

新党名、進歩勢力からの盗用?

 「伝統ある保守政党に、なぜ盧武鉉(ノ・ムヒョン)につながる名前をつけるのか」。1日、オンラインで開催された未来統合党の議員総会。新党名として党執行部が示した「国民の力」について、進歩勢力のシンボルである盧武鉉元大統領との関連を懸念する声が相次いだ。

 盧氏が大統領に就任した2003年、支援勢力の中心の一つとして発足した市民団体の名前が「生活政治ネットワーク 国民の力」だった。当時団体の代表を務め、現在は与党「共に民主党」に所属する議員も「明白な名前の盗用だ」と不快感をあらわにした。

 執行部はこうした内外からの反発を押し切り、「国民の力」(People Power Party=PPP)への名称変更を完了させた。広報担当者は命名の狙いについて、「『自由』や『保守』、『韓国』というイメージから脱皮し、理念から脱した政党になってほしいという国民の要望があった」と説明する。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください