金正恩版「紅衛兵」で起死回生狙う、エリート1万人超を地方に“下放”

「最精鋭首都党員師団」の決起大会に臨む党員ら=8日、平壌(共同)
「最精鋭首都党員師団」の決起大会に臨む党員ら=8日、平壌(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が首都平壌の全党員に号令をかけ、若きエリート党員ら1万2千人を台風で被災した東部地方に送り出す動員策に打って出た。経済制裁と新型コロナウイルス、水害という「三重苦」で経験のない苦境に立たされる中、中国の毛沢東がかつて「紅衛兵(こうえいへい)」として若者を駆り立て政治闘争に打ち勝ったように、起死回生に向けた賭けに出た形だ。

 8日、平壌の広場に整列した「最精鋭首都党員師団」と称する1万2千人が、金氏から託された「使命と任務を遂行する」と誓いを立て、市民に盛大に見送られる中、台風で甚大な被害を受けた咸鏡南・北道(ハムギョンナム・プクト)地方に出発した。金氏が5日に「首都の党員同志が奮起し、被災地に駆けつけることを依頼する」と記した書簡に呼応して志願し、選抜された党員らで、戦地に赴くような様相を呈した。

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