国際情勢分析

米大統領選で現れるのは「赤い蜃気楼」? 反トランプ陣営が抱く期待と不安

 11月3日の米大統領選の投開票日の夜に「Red Mirage(赤い蜃気楼)」が出るという話が民主党の支持者を中心に広まっている。怪奇現象のようだが、選挙分析のたとえ話。新型コロナウイルス感染予防のため大幅な増加が見込まれる郵便投票に関係して起きるという。その実態とは。(外信部 平田雄介)

「早合点しないで」

 蜃気楼は、光の異常な屈折により、実在しない像などが見える現象の総称。そして、米国の政治で「赤」といえば、共和党のシンボルカラー。つまり、投開票日の夜に共和党候補のトランプ大統領(74)に有利な開票速報が出るかもしれないが、「それは虚像に過ぎない」という主張だ。

 こうした観測が成り立つのは、即日開票される投票所での直接投票に参加する予定の人にトランプ氏の支持者が多い一方、投票の締め切りの関係から一部の票が11月3日より遅れて選挙管理委員会に届く郵便投票の利用者には民主党候補のバイデン前副大統領(77)の支持者が多い、という世論調査があるからだ。

 「郵便投票の開票が進めばトランプ氏優位の情勢は逆転するのだから、バイデン氏は早合点して敗北宣言をしてはいけない」と民主党の支持者は訴える。情勢が逆転した後で、「トランプ氏が郵便投票に不正があったと選挙の無効を訴えるのではないか」という疑念もあるようだ。

有料会員向け記事こちらは有料会員記事です (会員サービスについて)

産経ニュース会員(無料)に登録している方は、ログイン後に有料会員登録を行ってください