久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

『反日種族主義との闘争』が喝破した文政権の本質

産経新聞のインタビューに応じる李栄薫ソウル大元教授(ソウル市内で、名村隆寛撮影)
産経新聞のインタビューに応じる李栄薫ソウル大元教授(ソウル市内で、名村隆寛撮影)

 日韓両国でベストセラーとなった『反日種族主義』の第2弾、『反日種族主義との闘争』(以下『闘争』)日本語版が今週、発売になった。反日史観を徹底批判した前著は、韓国で反日勢力から罵倒の集中砲火を浴び、反論書は8冊も出た。この反論への再反論が第2弾だ。慰安婦が強制連行による「性奴隷」であったとの説や、いわゆる徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じた韓国大法院(最高裁)判決などに対する、編著者の李栄薫(イ・ヨンフン)氏ら執筆陣の批判はさらに研ぎ澄まされたものになった。中国に傾斜する文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交政策や反日教育への糾弾も盛り込まれ、左派政権批判の政治色を鮮明にした。

反日教育が教え込む「残忍な心性」

 韓国の首都ソウル市では2年前から小学5、6年生への慰安婦歴史教育を始めたという。そこには「朝から晩まで絶え間ない性暴力」といった表現がある。左派教組「全国教職員労働組合」(全教組)の働きかけなどによるものだ。

 これを李栄薫氏は『闘争』でこう批判する。

 「子供たちに限りなく残忍な心性を教え込んでいる」「日本との友好は永遠にできないという憎悪を植え付けるため、このような教育をしている」