台湾有名歌手が中国で「愛国ソング」 波紋呼んだ欧陽菲菲さんの姪、法令違反の可能性

中華人民共和国の建国71周年を記念した式典が開かれた北京・天安門広場(ロイター)
中華人民共和国の建国71周年を記念した式典が開かれた北京・天安門広場(ロイター)

 【台北=矢板明夫】台湾の有名女性歌手が9月30日、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)に関連した番組に出演し、反米愛国ソングを歌ったことが波紋を広げている。台湾当局は、中台間の交流のあり方を定めた「両岸人民関係条例」に違反している可能性があるとして、この歌手を処罰する可能性を示唆。中国当局は「民進党政権は文化交流を推進する人に罪を着せようとしている」と台湾の対応を批判している。

 中国国営中央テレビ(CCTV)が30日夜に放映した今年の国慶節を祝う特別番組で、台湾人歌手の欧陽娜娜(オーヤン・ナナ)さん(20)が、中国や香港の歌手と一緒に「わが祖国」という曲を合唱した。欧陽娜娜さんは、日本で活躍した歌手、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)さんの姪にあたり、チェロ奏者としても知られる。これまでに複数の中国映画にも出演したことがあり、中国と台湾で、ともに高い人気を誇っている。