矢板明夫の中国点描

米国で大使名乗った台湾女性 外交関係樹立はあるのか

台湾総統府で会談した蔡英文総統(右)とアザー米厚生長官=8月10日、台北(台湾総統府提供・共同)
台湾総統府で会談した蔡英文総統(右)とアザー米厚生長官=8月10日、台北(台湾総統府提供・共同)

 台湾の駐米代表として7月に米首都ワシントンに赴任した女性外交官、蕭美琴(しょう・びきん)氏が9月中旬、自らのツイッターの略歴欄の肩書を「台湾駐米大使」に変更したことが話題を集めた。

 台湾と米国の間に正式な外交関係がないため、事実上の「駐米大使」の仕事をしている蕭氏だが、その公式の肩書は「台北駐米経済文化代表処代表」であり、勝手に「大使」と名乗ることはできないはずだ。しかし、米国政府は蕭氏に抗議しなかったもようだ。蕭氏の親友として知られる台湾の蔡英文総統も、記者団に対し「肩書が何であれ、彼女は台湾のために働き、米国側と一生懸命コミュニケーションをとっていることに変わりはない」と問題視する様子はない。