虐殺被害のベトナム人 韓国で初の賠償請求 政権・メディアは対応苦慮

ソウル中央地裁前で集会を開くグエン・ティ・タンさんの支援者ら=12日(共同)
ソウル中央地裁前で集会を開くグエン・ティ・タンさんの支援者ら=12日(共同)

 【ソウル=名村隆寛】ベトナム戦争に派遣された韓国軍により家族を虐殺され自身も負傷したというベトナム人女性が韓国政府に損害賠償を求める裁判を初めて起こし、ソウル中央地裁で審理が進められている。韓国では慰安婦問題などで日本批判が長年展開されているが、「戦時の暴力」をめぐり韓国政府は法的責任を問われる側に立たされた。

 訴えを起こしたのはグエン・ティ・タンさん(60)。7歳だった1968年2月、ベトナム中部クアンナム省の村落で兄とともに韓国軍の銃撃を受け、1年以上の入院を要する重傷を負った。地元では70人以上が死亡。タンさんの母や姉も犠牲となったという。