竹島を考える

対韓外交の処方箋、日本の出方次第で分裂し墓穴 下條正男・拓殖大教授

島根県竹島問題研究会が刊行した「竹島問題100問100答」
島根県竹島問題研究会が刊行した「竹島問題100問100答」

 朝鮮半島はその好むと好まざるとにかかわらず、地政学的に「形勝の地(防衛に優れた地勢)」である。日本が日清、日露の戦争を戦ったのはそのためで、大韓帝国の「保護及(および)監理」をロシアに認めさせた理由もそこにある。

韓国民情緒を1つにしてしまった輸出管理強化

 しかし現在、その朝鮮半島と日本の関係は、最悪の状況にある。これは韓国政府が1954年以来、竹島を占拠していることに起因する。韓国側では竹島を日本の「朝鮮侵略の最初の犠牲の地」とする歴史認識を捏造(ねつぞう)すると、その誤った歴史認識で過去の歴史を語っているからだ。