久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

「死に体」正義連、巻き返しに躍起 ベルリン慰安婦像問題、長期化必至

 ドイツで活動する韓国市民団体が首都ベルリンに設置した慰安婦像をめぐる日韓の綱引きが長期化の様相を呈している。日本政府の撤去要請などを受けていったんは設置許可が取り消されたにもかかわらず、市民団体側がその差し止めを求める仮処分を申請したためだ。この団体を支えているのは、本国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)。前代表で与党議員の尹美香(ユン・ミヒャン)被告(56)が詐欺や横領などの罪で在宅起訴され、慰安婦運動の大義そのものが大きく揺らぐ中、ベルリンを舞台に巻き返しを図ろうとしている。

国連にも書簡攻勢

 在ドイツの市民団体を名乗る「コリア協議会」がベルリン市ミッテ区に慰安婦像を設置したのは9月25日。3日後の28日には除幕式が行われた。同区は連邦議会議事堂などがある中心部で、慰安婦像は地下鉄駅近くの人通りが多い場所に建てられた。ドイツでの慰安婦像設置は3例目だが公共の場所は初めてだ。

 これに対し日本政府は10月1日、茂木敏充外相がマース独外相とのリモート会談で、正式に像の撤去を要請した。ミッテ区は7日に撤去命令を出し、14日までに応じなければ強制執行に入ると通知した。

 「少女像を守ろう」-。現地ではすぐさま、留学生ら在独韓国人により像の撤去に反対する請願運動が始まった。区庁前の集会などが行われ、韓国人女性と再婚しているシュレーダー前独首相も撤去命令の撤回を求める手紙をミッテ区長に送った。反対運動はインターネット上でも拡散中だ。

 さらに、像を設置したコリア協議会が12日、裁判所に撤去命令の執行停止を求める仮処分を申請したことで、問題の長期化は必至となった。

 韓国内でも動きがあった。