トランプからバイデン 変わる世界

中国、運命づけられた対決 発火点は台湾

 「米国の新政権が中国側と歩み寄り、衝突せず、対決せず、協力に焦点を当て、相違を管理し、両国関係を正しい軌道に沿って前進させるよう希望する」

 米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の優勢が伝えられていた5日午前、中国外務省の楽玉成次官は、1979年の国交正常化以来最悪の状態に陥っている米中関係の“仕切り直し”に期待感を示した。

 バイデン氏の勝利宣言を受け、共産党系の環球時報も社説で、中国当局が「バイデン氏側と可能な限り意思疎通を行い、中米関係を予測可能な状態まで回復するよう努力すべきだ」と主張した。トランプ米政権の厳しい対中政策は大統領選を見据えた「バブル現象」だったとも言及した。