トランプからバイデン 変わる世界

ロシア、米の「価値観外交」復活を警戒 同盟重視への転換は打撃に

ナゴルノカラバフ停戦に関して声明を発表するロシアのプーチン大統領=10日、モスクワ郊外の公邸(AP)
ナゴルノカラバフ停戦に関して声明を発表するロシアのプーチン大統領=10日、モスクワ郊外の公邸(AP)

 ロシアのプーチン政権は公式には「誰が米大統領になろうと対話を続ける」との立場を取っている。しかし、バイデン米次期政権の発足は強硬な対露政策の復活につながり、望ましくないというのが本音だ。

 トランプ米大統領は、2014年のウクライナ南部クリミア半島併合で主要8カ国(G8)から事実上追放されたロシアの復帰を提案するなど、ロシアに融和的な姿勢を示してきた。「米国第一」を掲げるトランプ政権が欧州連合(EU)諸国との関係悪化を招いたことも、米欧の分断やEU弱体化を企図してきたロシアには好都合だった。

 これに対してバイデン氏は、中国を「戦略的な競争相手」と抑制的に表現しつつ、ロシアを「米国の重大な脅威」と位置付ける。