劇場型半島

「チマチョゴリは中国文化だ」中韓民族主義対立が激化 パンダも火種に

 インターネット上で中国側の過度に民族主義的な反応が韓国側との対立を呼ぶ事案が相次いでいる。中国企業が韓国の伝統衣装としてチマチョゴリをゲームに登場させると、中国側で「中国の服だ」との反発が起きて中韓の非難合戦に拡大、韓国へのゲーム配給が中断される事態となった。韓国側は、中国の行き過ぎた愛国教育が生んだ「ゆがんだ民族主義」には毅然(きぜん)と対応すべきとの声も高まっているが、中国ナショナリズムの“暴走”はこれまで韓国が日本にぶつけてきた歴史認識とうり二つにも見える。(ソウル 桜井紀雄)

「少数民族の衣装だ」

 中韓の論争に発展したのは、中国のゲーム会社が10月末から韓国でのサービスを始めたオンラインゲーム「シャイニングニキ」だ。

 キャラクターの着せ替えを楽しむゲームだが、韓国で「韓服」と呼ぶチマチョゴリを韓国の伝統衣装としてアイテムの一つに採用したところ、中国のネットユーザーから「中国の明時代の服だ」「中国の少数民族である朝鮮族の衣装だ」といった抗議が相次いだ。

 会社側は「韓服」アイテムの削除を表明し、サービス開始からわずか1週間余りで韓国でのゲーム配給自体を取りやめてしまった。