弱者支援の「福祉国家」型、中国への警戒に言及せず 顔ぶれから読み解く“バイデノミクス” 

米次期政権の財務長官に指名されたイエレン氏(左)とバイデン氏=1日、デラウェア州ウィルミントン=(AP)
米次期政権の財務長官に指名されたイエレン氏(左)とバイデン氏=1日、デラウェア州ウィルミントン=(AP)

 【ワシントン=塩原永久】米次期大統領に就任する見通しのバイデン前副大統領が指名した経済幹部の顔ぶれからは、失業者らの経済弱者を積極的に支える福祉国家型の「バイデノミクス」が浮かび上がる。新型コロナウイルスの打撃を引きずる景気を、財政と金融の政策総動員で引き上げる構えの布陣だが、当面は国内経済を優先する「内向き」志向も見え隠れする。

■中核に労働経済学者

 財務長官に指名した連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン前議長と、大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に充てたラウズ氏はともに労働経済学が専門の学者出身者となった。