久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

反日発言続発の“知日派”を大使起用 政権浮揚へ焦る文政権

 韓国の文在寅政権が11月に始動した日本への“友好攻勢”が、かえって日本政府をいらだたせている。要人が次々と来日し、駐日韓国大使の交代を内定したにもかかわらず、日韓関係を最悪の状態に追い込んだいわゆる徴用工訴訟問題での具体的な解決案は一向に示さないまま。突然、関係修復にかじを切った文政権の対日政策には不可解な点も多い。

「異例の交代劇」

 韓国大統領府が11月23日に唐突に発表した駐日大使の交代人事に、日本の外交関係者は驚いたという。

 現在の南官杓(ナム・グァンピョ)大使は着任からまだ1年半しかたっていない。異例の交代劇だ。何よりも、新大使に指名された姜昌一(カン・チャンイル)韓日議員連盟名誉会長が、実は過激な反日発言を連発させてきたことで有名な人物だからだ。

 大統領府は「姜氏の内定は日韓関係改善を目指す文在寅大統領の意欲の表れだ」と説明。この人事は、発表1時間前に日本に伝えられたとされる。

 姜氏は東大で博士号を取得し、同大客員教授や韓国中部・大(テ)田(ジョン)にある培材大の日本学科教授を経て政界に転身した人物だ。「日本通」として通っているが、それはひとえにこうした経歴からくる印象ゆえであり、実際には反日言動で注目を集めることが多い。