国際情勢分析

トランプ政権下の米台軍事交流「蜜月」 バイデン次期政権でどうなる?

トランプ米政権が10月下旬、台湾への売却方針を発表した高機動ロケット砲「HIMARS」(AP)
トランプ米政権が10月下旬、台湾への売却方針を発表した高機動ロケット砲「HIMARS」(AP)

 米民主党のバイデン前副大統領が次期大統領に就任する見通しとなったことで、米台の軍事交流への影響に注目が集まっている。共和党のトランプ政権は、中国が台湾への軍事的な威圧を強めたことを受け、台湾への武器売却だけでなく人的な交流も強化し、米台間の軍事関係は蜜月とも呼べる進展を見せた。だが、バイデン次期政権がトランプ政権と同様の政策を維持するかは見通せない。(田中靖人)

過去最高位の訪台

 11月22日夕、米インド太平洋軍司令部の情報部門(J2)トップ、スチュードマン海軍少将が乗る米軍のC37輸送機が、台北市内の松山空港に着陸、その映像を台湾メディアが伝えた。同機は高官移動用で、輸送機に分類されているが見た目はビジネスジェット。事前に情報がなければ撮影は難しかっただろう。

 同氏の訪台は1979年の米台断交以降、現役の将官で最高位となった。米軍は台湾の年次演習「漢光」に2000年代前半から佐官級の視察団を派遣、17年に団長を将官に格上げしたが、准将止まりだった。同氏は軍や政権の高官と情報交換を行い、24日に台湾を後にした。