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泥沼の韓国法相VS検察 内容乏しい「査察」で検事総長処分

1日、ソウル行政裁判所の決定を受け、最高検に登庁した韓国の尹錫悦検事総長(聯合=共同)
1日、ソウル行政裁判所の決定を受け、最高検に登庁した韓国の尹錫悦検事総長(聯合=共同)

 「愛人」=恋人。「工夫する」=勉強する。日本語と同じ漢字で表現される言葉でも、韓国語では異なる意味を持つものは多い。「検事総長は違法な『査察』を行った」。法務省と検察の対立が泥沼化している韓国で、尹錫悦(ユン・ソンヨル)検事総長の職務停止を法相として命じた秋美愛(チュ・ミエ)氏が処分理由の中で使った「査察(サチャル)」も、日本語と異なるニュアンスを持つ言葉の一つだ。(外信部 時吉達也)

 秋氏は11月24日、憲政史上初となる検事総長の職務停止を発表した際、処分理由に6件の不正行為を挙げた。うち5件が「世論調査で次期大統領レースの首位に立った際に、政治的中立を守る旨の声明を出さなかった」といった具体性のない内容だったが、「裁判官に対する『違法査察』を行った」という処分理由は注目を集めた。

 日本では「核処理施設の査察」「国税当局の査察」などといった形で使用される用語の「査察」。韓国では主に、尾行、盗聴などを駆使した国家権力による情報収集活動を指す。秋氏の説明では、家族の不正に絡み在宅起訴されたチョ・グク前法相ら、現政権高官を対象として立件した事件の公判を有利に進めるため、検察側が判事に関する情報収集を違法に行ったという。