新型コロナ発生1年

「パンデミック前の世界には戻れない」外交・経済に打撃 募る中国不信

 中国の湖北省武漢市から世界に広がった新型コロナウイルスは、この1年で各国の外交戦略や世界経済に多大な影響を与えた。欧米などで中国に経済を依存することへの危機感が高まったほか、経済的な打撃が大きかった国では国民に一定額の現金を無条件で支給する「ベーシックインカム」が浮上するなど、社会の在り方自体を問う議論を巻き起こした。

(ロンドン 板東和正)

 中国当局が今年1月に「人・人感染」を認めた新型コロナは瞬く間に世界に広がり、累計感染者数は約5カ月後に1千万人となった。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、12月27日時点で世界の感染者数は8千万人、死者数は175万人を上回っている。世界最悪の感染症とされてきた結核の昨年の死者数より多い。