2021焦点

(2)米中対立は続くのか 米、融和なら挑発招く恐れ

 米国で1月20日、民主党のジョー・バイデン氏(78)が第46代大統領に就任する予定だ。上院議員と副大統領を務めた老政治家の登板により、トランプ政権下で強まった中国との対決姿勢は変わるのか。迎え撃つ中国はどう対抗するのか。政権交代に伴う米外交方針の変化は世界のパワー・バランスにも影響する。

 米次期大統領への選出が確実となった民主党のバイデン前副大統領に関する最大の関心事の一つは、バイデン氏がトランプ政権によって実現した、歴史的な中国政策の大転換を継承していくかどうかだ。

 トランプ政権はこの4年間で、1972年のニクソン訪中以降、歴代米政権がとってきた対中関与政策を根本的に見直し、不公正な貿易慣行の是正やハイテク覇権の阻止、世界秩序の現状変更の抑止に向け、中国と全面対決を辞さない立場を明確に打ち出した。

 トランプ政権が昨年11月の大統領選以降、中国に対してビザ(査証)発給制限や米国製品の輸出規制といった措置を次々と発表しているのも、バイデン次期政権が中国との対決路線を確実に継承するよう、政策方針に一定の枠をはめる思惑が込められている。