台湾日本人物語 統治時代の真実

(21)外地近代化 「朝鮮・満州」の原点

かつての台湾総督府は現在、台湾総統府として使われている
かつての台湾総督府は現在、台湾総統府として使われている

 日本統治時代(1895~1945年)の台湾で、高い志と、迸(ほとばし)る情熱を傾けて近代化に尽くした日本人の物語を書いてきた。

 公学校(小学校)から旧制高校、帝国大学まで各級教育機関の整備。阿里山(ありさん)の巨木から世界的発見をした化学者。異民族混成チームを夏の甲子園で準優勝に導いた野球指導者。「悪疫(あくえき)島」で感染症と闘った医師。近代的な名建築をいくつも設計した建築家…。