環境問題 米中の協力ない イアン・ブレマー氏

 米国際政治学者のイアン・ブレマー氏が15日までに産経新聞の電話インタビューに応じた。テクノロジー(科学技術)分野で米国と中国が競い合う構図を「T2」と呼ぶ同氏は、両国が今後、相互依存を残しつつ、米ソ冷戦よりも複雑な競争を展開すると予測。バイデン米次期政権発足を念頭に、米中が環境対策推進のために接近する可能性については明確に否定し、米中が環境やエネルギー問題でも「競合関係になる」と言明した。(ワシントン 塩原永久)

 薄れる相互依存

 --新型コロナウイルス禍が及ぼした重要な影響は

 「進行中の変化を加速させた。知識産業で働き、遠隔勤務できる人々は失職を免れ、それができない人たちは失業して、経済格差が広がった。新技術も進展した。遠隔医療、AI(人工知能)といった分野がそうだ。企業は10年かかる投資を18カ月で進めている」

 「国際政治では20カ国・地域(G20)が(2008年の)金融危機後のようには役立たなかった。先進7カ国(G7)は首脳会議すら開けず、(主導国がない)『Gゼロ』化が進んだ」