中国観察

自動車市場3年連続減…回復妨げるコロナ再流行と半導体不足

北京国際モーターショーに設けられた、中国の国産高級車ブランド「紅旗」のブース=昨年9月(三塚聖平撮影)
北京国際モーターショーに設けられた、中国の国産高級車ブランド「紅旗」のブース=昨年9月(三塚聖平撮影)

 「世界最大」をうたう中国の自動車市場だが、2020年の新車販売台数は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3年連続の前年実績割れに終わった。国内外のメーカー間の競争が激化するなか、日系メーカーは「品質が良く下取り価格が高い」というイメージでシェアを伸ばした。中国自動車市場は足元でコロナ禍からの回復傾向にある半面、国内でのコロナ再流行の懸念に加え、世界的な半導体の不足が21年の生産や販売に影響を与える可能性が懸念されるようになっている。(北京 三塚聖平)

EVは過去最高

 中国自動車工業協会が1月13日に発表した20年の新車販売台数は、前年比1・9%減の2531万1000台だった。

 主な原因はやはり、新型コロナの直撃だ。昨年2月に前年同月比約8割減となるなど、1~3月に販売が急激に悪化した。中国経済の再開や中央・地方政府の補助金により、4月には18年6月以来22カ月ぶりに前年実績を上回り、その後も回復傾向が続いたものの、前半の落ち込みを取り戻すことはできず、結局、18年から3年連続となるマイナスに終わったのだ。