緯度経度

米国転出の前駐韓大使に刺激され 黒田勝弘

冨田浩司氏
冨田浩司氏

 冨田浩司駐韓日本大使が先月末、駐米大使に転出した。1年そこそこのソウル在勤だったが、米国でのバイデン政権の誕生を受け、米国通として急遽(きゅうきょ)ワシントン行きになったようだ。在任中、日韓関係は最悪といわれ、これといった関係改善の兆しもないままの転勤は、いささか心残りだったかもしれない。

 ただソウルではこのところ、バイデン政権は同盟重視だから今後、日韓双方に対し関係改善の圧力をかけるだろうという展望が語られている。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先ごろ年頭記者会見で突然(?)、日韓関係について融和的な発言をしたのもその脈絡からで、「韓国は日本との関係改善に努力している」という姿勢を米国向けに強調してみせたというわけだ。