黒瀬悦成の米国解剖

バイデン大統領の対中覚悟問う「X論文」

 バイデン米政権は発足早々、戦略的競争相手である中国に対し、「協力可能な分野では連携する」としつつ、基本的にはあらゆる分野で厳しい姿勢で臨むと繰り返し表明している。

 ただ、具体策については今のところ、トランプ前政権から引き継いだ政策方針を「見直し中」と述べるにとどめており、どのような政策を打ち出してくるのか注視されている段階だ。

 そうした中、有力な米政策研究機関「大西洋評議会」が数日前、「より長文の電報-新たな米国の中国戦略に向けて」と題した論文を発表した。筆者は匿名で、「中国問題で深い専門知識と経験を有する元政府高官」なのだという。