台湾離島で中国船が急増 中国軍の介入に警戒

2020年10月、馬祖近くの海域で、中国の海砂採取船に放水する台湾海巡署の巡視船(左)(海巡署提供)
2020年10月、馬祖近くの海域で、中国の海砂採取船に放水する台湾海巡署の巡視船(左)(海巡署提供)

 【台北=矢板明夫】中国大陸沿岸部に近く、台湾が実効支配する馬祖列島周辺などで、中国の海砂採取船の違法な活動が急増し、台湾で波紋が広がっている。海砂の大量採取による自然環境の破壊への懸念のほか、海砂採取船とのトラブルを口実に中国軍が介入してくることを警戒するためだ。

 台湾の海巡署(海上保安庁に相当)の関係者によると、中国の採取船は以前から馬祖列島のほか、金門島や澎湖諸島の周辺海域に出現していたが、その数は2020年に急増した。海巡署が追い払った採取船は18年が71隻、19年が600隻で、20年は11月末までに3969隻に上った。