久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

北への原発支援を計画か 文政権に浮かぶ重大な背信

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が、北朝鮮に「原子力発電所を建設しよう」と提案していた疑惑が浮上した。韓国検察による産業通商資源省の幹部職員らへの捜査過程で、対北原発支援案が存在したことを示す多数の文書ファイルが確認された。大統領府は関与を全否定し、産業省は一部ファイルを公開して火消しを図ったが、疑惑は拡大の一途をたどっている。事実であれば、国連安全保障理事会の対北制裁や米韓原子力協定への違反であり、重大な背信行為だ。

米朝交渉実現の餌?

 見つかったのは「60pohjois」というフォルダに入っていた複数のファイルだ。暗号めいた「pohjois」とは、フィンランド語で「北」を意味する。

 中には、「北韓(北朝鮮)地域原発建設推進法案1」「同2」「関連専門家目録-産業部(=省)要請 原子力研究院」「KEDO(朝鮮半島エネルギー開発機構)関連業務経験者名簿」「エネルギー分野南北経済協力専門家 原子力」「北韓電力インフラ構築のための段階的協力課題」など17個のファイルがあり、判明しているもので2018年5月2日から15日の間に作成されていた。