根強いトランプ氏の影響力 弾劾「無罪」でも共和党で主導権争い不可避

米連邦議会上院で9日始まった、トランプ前大統領の弾劾裁判(AP)
米連邦議会上院で9日始まった、トランプ前大統領の弾劾裁判(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米上院で9日始まった共和党のトランプ前大統領の弾劾裁判は、裁判の「合憲性」を賛成多数で認定したものの、共和党から賛成に回った議員は50人のうち6人にとどまり、党内でのトランプ氏の影響力の根強さを印象付けた。トランプ氏がこのまま無罪評決を受けた場合、共和党内ではトランプ支持派とかつて主流だった穏健派、トランプ氏と決別した保守派による三つどもえの主導権争いが激化するのは確実だ。

 この日の採決で、共和党から弾劾裁判を支持する立場を新たに表明したキャシディー上院議員(ルイジアナ州選出)は声明で「評決で有罪票を入れるとはかぎらない」としつつ、裁判が合憲かどうかの討論で検察官役の民主党議員団の方がトランプ氏の弁護団よりも「はるかに訴求力があった」と指摘した。