台湾・香港・新疆は「レッドライン」習主席、バイデン氏へ秋波の本音

中国の習近平国家主席=1月27日、北京(新華社=共同)
中国の習近平国家主席=1月27日、北京(新華社=共同)

 【北京=三塚聖平】バイデン米大統領との初の電話会談に臨んだ中国の習近平国家主席は、トランプ前政権下で悪化した米中関係の改善を呼び掛ける一方で、台湾や香港など「核心的利益」と位置付ける問題では断じて譲歩しない態度を明確にした。今年から来年にかけて中国共産党にとって極めて重要な行事がひかえる中、国内向けに強気の姿勢をアピールした格好だ。

「関係は重要な入り口」と強調

 習氏は電話会談で、米中関係について「争えば共に傷つく。協力は双方の唯一の正しい選択だ」と述べた上で「中米関係は重要な入り口にある」と強調した。

 中国側はバイデン氏の就任を、トランプ前政権下で「国交樹立以来最も厳しい局面」(王毅国務委員兼外相)となった米中関係の仕切り直しの好機と位置付ける。昨年末以降、気候変動問題や新型コロナウイルス対策などバイデン政権が関心を持つ分野では秋波を送り続けている。