ウクライナ、米中の板挟み 軍需企業から中国排除も配慮にじむ

 【モスクワ=小野田雄一】ウクライナが同国の航空エンジン製造大手「モトール・シーチ」をめぐって米国と中国の板挟みとなっている。同社から中国への軍事技術流出を警戒する米国の意向を踏まえ、ウクライナは中国企業によるモトール・シーチの買収を阻止した。これに中国は猛反発しており、ウクライナは最大の貿易相手国である中国との関係悪化を招かないよう腐心している。

 モトール・シーチは諸外国に航空機や巡航ミサイルのエンジンを輸出している。ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した2014年以降、大口顧客だったロシアとの関係が途絶えたため、中国との取引拡大に活路を見いだした。