久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

「慰安婦=性奴隷」否定の米教授への“魔女狩り” 罵声浴びせる韓国世論の異常さとは…

 慰安婦は「性奴隷」だったとする韓国世論が、これを否定した米ハーバード大ロースクールのJ・マーク・ラムザイヤー教授の学術論文を一斉に攻撃している。同大の韓国人留学生団体が糾弾声明を発表したほか、市民団体が論文撤回運動を開始し、韓国メディアは教授の人品をけなす攻撃まで開始した。韓国の若手歌手がSNS上で教授を罵るなど異常な雰囲気だ。これに対し、「慰安婦は公娼だった」と主張する韓国の知識人グループは、学問的な成果をイデオロギーで封じ込めようとするのは「学問の自由を踏みにじる妄動」であるとして、「痛烈な反省」を促す声明を発表した。

罵詈雑言の嵐

 ラムザイヤー教授は論文『太平洋戦争における性サービスの契約』で、戦時の慰安婦は、慰安所の事業主との間で多額の前渡し(前借)金や賃金、契約期間などを定めた、平時とは異なる特殊な年季奉公契約に基づいて性産業に従事していたと解説。この契約は、ゲーム理論でいう「信頼できるコミットメント」(credible commitments)という考え方で説明されるとした。歴史論文ではなく法経済学的な論文だ。

 また論文は、朝鮮人慰安婦たちが公娼制の下で募集された公娼で報酬があったことや、慰安所は許可制で検診が義務付けられていたといった事実を記述。韓国が主張している「日本軍が強制的に若い少女を拉致した」などとする「性奴隷」説とはかけ離れた募集・就業実態を明らかにしている。