対中強硬に転換した英国 最新鋭空母の東アジア派遣計画

24日、ロンドンで記者会見するジョンソン英首相(AP)
24日、ロンドンで記者会見するジョンソン英首相(AP)

 【ロンドン=板東和正、北京=三塚聖平】英政府が中国への対抗姿勢を強めている。新型コロナウイルスをめぐる中国の対応に不信感が募っていたところに、香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区での人権侵害が重なり、ジョンソン英政権は対中強硬路線に転換した。欧州連合(EU)を完全離脱した英国は広範な国々との連携で国力増強を図る「グローバル・ブリテン」構想を掲げており、対中強硬姿勢をアジア太平洋地域での存在感向上につなげたい考えだ。

 「ウイグル自治区への調査が実現するまで、英国は中国との関係を一切深めないことを求める」。4日、英下院で与党・保守党議員はこう言い切った。英BBC放送がこの前日、同自治区の少数民族ウイグル族らの監視・統制を目的とした「再教育」施設で、性的暴行や拷問を受けたとする女性らの証言を報じたのを受けた発言だった。