ミャンマーで天安門事件の過ちを繰り返すな 岩田智雄

17日、ミャンマー・ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏のパネルを掲げて解放を訴えるデモ参加者(共同)
17日、ミャンマー・ヤンゴンで、アウン・サン・スー・チー氏のパネルを掲げて解放を訴えるデモ参加者(共同)

 軍事クーデターが起きたミャンマーで、国軍の権力維持のよりどころとなっている現在の憲法が国民投票で承認されたのは、13年近く前の2008年5月だ。その1年前、最大都市ヤンゴンで当時の軍事政権が進める「民主化」と市民の反応を取材していて、こんな歌が毎日、テレビやラジオで流されていることを知った。

 ♪新生国家のため国民会議は開かれる

 軍は骨身を惜しまずその責務を果たしている

 新しい時代、民主主義を求めるためにすべて集まり、軍は国民を支える

 「国民会議」とは、独裁批判を浴びていた軍事政権が新憲法の基本原則を協議するとして招集した「社会各層の代表」による集まりだ。民主化運動指導者で国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チー氏が長く自宅軟禁下に置かれていた時代である。