正恩氏が「プレジデント」に 韓流拡散は死刑…権威固めに躍起

16日、北朝鮮・平壌で公演観覧する金正恩総書記(右)と李雪主夫人(朝鮮中央通信=共同)
16日、北朝鮮・平壌で公演観覧する金正恩総書記(右)と李雪主夫人(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が今月から金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の英語呼称を大統領や主席を意味する「President(プレジデント)」に変更したことが判明した。新型コロナウイルス対応の長期化で閉塞(へいそく)感が漂う中、北朝鮮は韓国からの映像拡散に死刑も適用する法律を設けるなど、社会の引き締めも強化。内外に向けて正恩氏の権威を強固にする方策を打ち出している。

 党機関紙の労働新聞は17日、正恩氏が父、金正日(ジョンイル)前総書記の生誕79年を祝う16日の記念公演を李雪主(リ・ソルジュ)夫人と笑顔で観覧する写真を掲載した。李氏の公の場への登場は実に約1年ぶりだ。

 韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は16日の国会報告で、李氏が「子供らとよく遊んでいる」とし、姿を見せなかったのは防疫のためとの分析を示した。

 外国の首脳にならって頻繁に夫人同伴で公式行事に臨んできた正恩氏が「ファーストレディー」同伴を再開させ、コロナ克服を内外にアピールしたといえる。