ソウルから 倭人の眼

元慰安婦がICJ提訴要求も慎重な文政権

16日、ソウルで記者会見する元慰安婦の李容洙氏(共同)
16日、ソウルで記者会見する元慰安婦の李容洙氏(共同)

 元慰安婦の韓国人女性が、慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に付託し、国際法に基づく問題の完全な解決を目指すよう訴えた。韓国政府にも要請済みという。慰安婦問題は2015年の日韓合意で「最終的かつ不可逆的な解決」が確認されている。だが、日本政府に元慰安婦らへの賠償を命じた今年1月のソウル中央地裁判決の確定に加え、元慰安婦から新たな要求が出されたことで、波紋が広がっている。(ソウル 名村隆寛)

「日本が反省するよう」

 ICJへの付託を求めたのは李容洙(イ・ヨンス)氏(92)。李氏は16日、ソウル市内で記者会見し、「(日本政府はソウル地裁の)判決を無視し開き直り、『韓国の裁判所が国際法に違反した』と言っている」と日本の対応を批判した上で、「日本が過ちを悟って反省するよう、国際司法裁の判断を受けてほしい」と提訴を要求。「韓国政府が乗り出し、国際法に基づいて日本の罪を明らかにすべきだ」と韓国政府に対応を求めた。