WHO調査団の報告書が難航 ウイルス流出などで中国側と見解相違か

 中国科学院武漢ウイルス研究所に入るWHOの国際調査団の車列=2月3日、中国・武漢(共同)
 中国科学院武漢ウイルス研究所に入るWHOの国際調査団の車列=2月3日、中国・武漢(共同)

 【ロンドン=板東和正】中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスの起源解明に向けた調査を終えた世界保健機関(WHO)国際調査団による報告書の作成が難航している。報告書は調査団と中国側が共同で執筆する方針だが、新型コロナの発生源をめぐり、両者の見解の相違が目立つ。中国側との内容調整に時間を要し、報告書の発表がずれ込んでいる可能性がある。

 1月中旬から2月上旬にかけて武漢市で活動した調査団は9日、現地で記者会見を行い、調査内容を発表。活動終了後、調査をもとに詳細な分析結果を公表する必要があると判断し、報告書の作成を中国側と進めていた。だが、調査団は当初、予定していた2月中旬の報告書(概略版)の発表を見送った。現段階で発表の目途は立っていない。