久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

日本も狙う北サイバー部隊の世界的犯行 バイデン米政権も問題視

 米司法省は2月、北朝鮮のハッカー3人が国内外の銀行や企業から計13億ドル(約1390億円)超を盗むなどしたとして、起訴したと発表した。3人は朝鮮人民軍の特殊工作機関、偵察総局のハッカー集団に所属し、世界各地の銀行から多額の現金を窃取、仮想通貨市場から巨額の資金を奪っていた。さらに、北朝鮮ハッカーは新型コロナウイルスのワクチンを狙っていた。北朝鮮のハッキング能力は米中央情報局(CIA)並みとの指摘もある。キーボードをたたいて金正恩(キム・ジョンウン)政権を支える精鋭部隊は日本も狙っている。

国家ぐるみの銀行強盗

 米司法省は2月17日、北朝鮮のハッカー3人を通信・銀行詐欺罪などで昨年に起訴した事実を公表した。3人は北朝鮮国内にいるとみられ、身柄は拘束されていない。起訴状によると、3人は中国、ロシア、シンガポールなどを拠点に、2014年から20年までに各国の銀行や企業から約13億ドル超に相当する外貨や暗号資産(仮想通貨)を窃取または窃取しようとしたとされる。狙われた国はベトナム、パキスタン、バングラデシュ、メキシコなどで、銀行のシステムに侵入し第三国に巨額の外貨を送金させる手口だ。