台湾日本人物語 統治時代の真実

(26)懐かしの鉄道ホテルや台北駅

宇敷赳夫
宇敷赳夫

 明治維新を成し遂げた日本は欧米の列強に追いつけ、追い越せと懸命に近代化を急ぐ。台湾に本格的な鉄道を整備したら、今度は内外の賓客をもてなすのに恥ずかしくないホテルをつくらねばならない。

 台湾初となる西洋式ホテル「台湾鉄道ホテル(後に台北鉄道ホテル)」は、明治41(1908)年、台北駅前にオープンした。台湾の主要都市を南北に貫く縦貫鉄道(線)全通式の、わずか4日前。式に参加するVIPのため、台湾総督府鉄道部の威信をかけて間に合わせたのである。