中国、パラグアイに台湾との断交要求 ワクチン提供条件に

23日、パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領の辞任を求めて首都アスンシオンに集まった人々。同国では医薬品不足など政府の新型コロナウイルス対応をめぐり混乱が続いている(AP)
23日、パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領の辞任を求めて首都アスンシオンに集まった人々。同国では医薬品不足など政府の新型コロナウイルス対応をめぐり混乱が続いている(AP)

 【台北=矢板明夫】南米で唯一台湾と外交関係を持つパラグアイに対し、中国当局の代理人と称する仲介業者が、台湾との断交を条件に新型コロナウイルスのワクチン提供を持ちかけていたことが26日までに明らかになり、台湾の外交部(外務省に相当)は「ワクチンを政治利用すべきではない」などと猛反発している。

 台湾紙、自由時報などによれば、仲介業者は22日までに、パラグアイ政府に「中国製ワクチンを購入したければ中華民国(台湾)との関係を断つことが条件だ」などと語った。パラグアイ政府はこの提案を拒否したという。

 同国の外務省は22日、「不合理な条件だ。パラグアイの主権に影響を与えかねない」との声明を出した。これを受け、台湾外交部も「台湾の外交に対する攻撃だ」と中国側のやり方を厳しく非難した。