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バイデン政権の対中まだら外交-古森義久

記者会見に臨むバイデン米大統領=25日、ワシントン(AP)
記者会見に臨むバイデン米大統領=25日、ワシントン(AP)

 バイデン米政権の中国への姿勢は「硬」と「軟」の入り交じった「まだら外交」と呼べるようだ。バイデン大統領が3月25日の初記者会見で習近平独裁体制下の中国を民主主義諸国への最大の競争相手として非難したすぐ翌日に、習国家主席を気候変動の国際会議に招待する「硬」と「軟」は、その具体例である。

 バイデン政権の高官たちは中国の人権弾圧や軍事的膨張、経済的威嚇など内外での不当な行動に強く抗議する一方、必ず同時に中国との「協力」や「共存」という目標をも強調する。バイデン氏は2月の習氏との電話会談では中国との「関与」を求めるとまで総括した。「関与」はトランプ前政権の対中政策で排除されていた用語だった。