アジアの視線

「行動しない日本」にミャンマー人のいらだち 森浩

29日、ミャンマー中部モンユワで、バリケードをつくって国軍側に抵抗する市民(ロイター)
29日、ミャンマー中部モンユワで、バリケードをつくって国軍側に抵抗する市民(ロイター)

 「日本はここでもNATOですか」

 2月1日の国軍によるクーデター以来、ときおり取材に応じてくれているミャンマー人からの電子メールに考え込んでしまった。地元企業幹部の男性だ。

 ミャンマーに限らず、しばらく前の東南アジアで日本企業はしばしば「NATO」と揶揄(やゆ)されていた。もちろん、北大西洋条約機構の略称ではない。繰り返し打ち合わせを要求しながらも意思決定がとにかく遅いことから、「ノー・アクション、トーク・オンリー」(行動せずに、話すだけ)という意味だ。クーデター後の日本政府の対応を見て、男性はこの言葉を思い出したという。