「母を返せ」 帰国できないトルコのウイグル族 中国、通話を監視

ウイグル人弾圧で中国批判を行う活動家のジェブラン・シルメンメットさん(左)とシャムシエ・アリさん=イスタンブール市内(佐藤貴生撮影)
ウイグル人弾圧で中国批判を行う活動家のジェブラン・シルメンメットさん(左)とシャムシエ・アリさん=イスタンブール市内(佐藤貴生撮影)

 トルコには中国政府の弾圧を逃れ、新疆(しんきょう)ウイグル自治区などからきた約5万人のウイグル族が暮らし、中国西部に接する中央アジア以外では国外最大規模のコミュニティーを形成する。トルコ最大都市イスタンブールで弾圧を国際社会に訴える活動家が産経新聞の取材に応じ、家族を盾に帰国を要求するなど中国当局による国外在住者への工作について証言した。

母を解放せよ

 「誕生日を祝うことも、あいさつすることもできない。中国は母を解放せよ」

 3月23日、イスタンブールの中国総領事館前。ジェブラン・シルメンメットさん(29)はこの日で57歳になった母の写真を掲げてデモを行った。