久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

クアッドに背をむける文在寅外交の行方

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド(英語で4の意味)」や日米韓の連携に消極的な姿勢が目立ち始めた。バイデン米政権が主導する対中国・北朝鮮の価値観外交に同調すれば、次期大統領選まで1年を切る中、中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の反感を招き、両国からしっぺ返しを受けるからだ。同盟を重んじるバイデン外交が始動して約2カ月、微妙な立ち回りで日米に前向きな姿を装うものの、軍事・外交の現場では後ずさりする文政権の本音が垣間見える。

軍事…北ミサイル発射発表せず

 北朝鮮は3月21日、短距離の巡航ミサイル2発を黄海に向け発射した。韓国はこれを発表しなかった。発射の事実は3日後の24日、米メディアの報道で明らかになった。韓国国民は米報道で知ったことになる。