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「カエルを食え」といったミャンマー軍政に戻すな 藤本欣也

 21世紀に入って20年もたっているのに、アジアのど真ん中で、これほどの蛮行が繰り広げられるとは思ってもみなかった。

 クーデターで国軍が実権を握ったミャンマーで連日、警官や兵士の銃撃によって国民が殺害されている。

 「興奮した兵士が発砲し、デモ参加者に少なからず死傷者が出るかもしれない」。クーデター直後のそんな甘い考えは吹き飛ばされた。白昼、平然と殺戮(さつりく)がなされ、死者はこの2カ月で500人を超えている。