劇場型半島

「キムチは中国のもの」に激怒…反中感情が噴出した韓国愛国主義

「中国で大量に白菜を漬ける方法」と題して中国や韓国で広く出回った映像=動画投稿サイト、ユーチューブに投稿された動画から
「中国で大量に白菜を漬ける方法」と題して中国や韓国で広く出回った映像=動画投稿サイト、ユーチューブに投稿された動画から

 中国でキムチなどの食文化を含む韓国文化を中国文化の一部とみなす見方がインターネットを中心に広がったことに反発し、韓国で「反中感情」がにわかに高まっている。韓国のテレビ局が制作した時代劇ドラマに中国の食べ物などが登場したことで「中国寄り」との非難が殺到。わずか2話で打ち切りとなる前代未聞の事態も起きた。中韓の過度な愛国主義の矛先は日本に向けられるイメージが強かったが、譲歩を知らないナショナリズムが真っ向からぶつかった形だ。(ソウル 桜井紀雄)

「積もり積もった感情が爆発」

 打ち切りとなったのは、SBSテレビが制作したドラマ「朝鮮駆魔師」。李氏朝鮮時代を舞台に悪霊と戦う人たちを描いた全16話予定のファンタジー時代劇だ。3月22日に放送された第1話で、韓国で聖人君主とたたえられる後の世宗(セジョン)王らが西域から来た司祭をもてなす場面で、月餅やギョーザ、ピータンといった中国料理が並んだ。

 中国風の衣装も登場したことから、ネットを中心に「中国の歴史歪曲(わいきょく)への加担だ」との非難が殺到。韓国大統領府の公式サイトにドラマの打ち切りを求める請願が書き込まれ、1日のうちに賛同者が13万人を超えた。