脚に鎖、注射を強制…ウイグル人女性が語る「洗脳」体験の詳細

強制収容された体験を話すギュルバハル・ハイティワジさん(三井美奈撮影)
強制収容された体験を話すギュルバハル・ハイティワジさん(三井美奈撮影)

 中国当局により新疆(しんきょう)ウイグル自治区で約2年3カ月間、拘束され、「再教育施設」の体験を語った石油会社の元技師、ギュルバハル・ハイティワジさんが亡命先のパリで証言した詳細は次の通り。(パリ 三井美奈)

 

 2016年夏、勤め先だった新彊ウイグル自治区カラマイの石油会社から、50歳の誕生日を前に退職手続きが必要だという電話を受けた。私は06年に夫の住むパリに移住し、10年間の滞在許可証を持っていた。手続きを代理人に頼もうとしたら、ダメだといわれた。11月にカラマイに渡航し、すぐに警察に拘束された。