久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

レームダック文大統領が再び手を伸ばす「反日カード」  

7日、ソウルで、ソウル市長選の出口調査報道を見て、表情を曇らせる与党「共に民主党」の人々(ロイター)
7日、ソウルで、ソウル市長選の出口調査報道を見て、表情を曇らせる与党「共に民主党」の人々(ロイター)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権はソウル、釜山両市長選で惨敗し、残る任期で再び反日に転じる可能性が高まった。韓国政局は今後、一気に大統領選に移る。政権側は大統領選で敗北すれば保守サイドからの痛烈な報復が待っているため死力を尽くした戦いとなるが、「反日」は文政権に残された唯一の「人気政策」なのだ。一方、与党「共に民主党」は今回の選挙で国民的な審判を受けた文大統領から距離を置く可能性が指摘され、文氏は早くもレームダック(死に体)の「植物大統領」になるだろうと予測されている。

選挙に強い反日政策

 韓国政治の専門家は「文政権はこれでレームダックとなった」と語る。

 文政権の与党「共に民主党」は、昨年の総選挙(4月)で圧勝を収め、現在、韓国国会(定数300)の174議席を占める。与党系を含めれば憲法改正に必要な3分の2に迫る1987年の韓国民主化以来、最大のマンモス与党だ。与党がこれだけ多数なら文氏のレームダック化は避けられそうなものだ。