台湾めぐり米中「心理戦」 南シナ海で空母、異例の同時展開

 米国と中国が台湾情勢をめぐり応酬の度合いを高めている。外交当局者同士の言葉のやり取りにとどまらず、米中双方とも軍事行動の水準を上げている。台湾問題は16日の日米首脳会談の焦点の一つ。「緊張の高まり」を指摘する報道が相次ぐ一方、最前線ではなお、自らの優位を相手に示す「心理戦」の段階にあるとの見方も出ている。

 台湾の国防部(国防省に相当)は12日夜、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に同日、中国軍機が過去最多の25機、進入したと発表した。戦闘機18機と轟(H)6爆撃機4機を中心とした攻撃的な態勢で、武力による現状変更を「重大な間違い」とした前日のブリンケン米国務長官の発言への対抗とみられる。