信仰試す恐怖の「テスト」 ウイグル収容所の教師女性

2020年11月にドイツで現地メディアの取材を受けるサイラグリさん(本人提供)
2020年11月にドイツで現地メディアの取材を受けるサイラグリさん(本人提供)

 中国・新彊(しんきょう)ウイグル自治区の収容所で中国語の教師役を強いられた少数民族カザフ族のサイラグリ・サウトバイさん(44)は産経新聞に対し、中国当局による弾圧を「人類全体の危機」とし、中国の「隠蔽や嘘を許してはならない」と訴えた。インタビューの詳報は以下の通り。

 

「教師になれ」

 私は2016年からウイグル自治区イリ・カザフ自治州にある複数の幼稚園を運営する責任者を務めていた。17年11月に警察から私の携帯電話に電話がかかってきた。指定された場所に到着すると、理由を説明されずに拘束され、黒い袋をかぶせられて車で同州の収容所に連行された。

 収容所に着くと、中国人民解放軍のものと似た迷彩服を着るよう命じられ、警察官に「お前は再教育施設で中国語の教師になるんだ」と言われた。「再教育施設での情報を漏らしたら死刑にする」「(他の収容者との)接触や私的な会話を禁じる」など中国語で書かれた誓約書にサインさせられた。