久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ

「汚染水」「放射能」で反日連鎖が拡大する韓国

4月24日、ソウルの日本大使館前で行われた処理水海洋放出決定への抗議活動で、旭日旗に似せた紙を破る女性。「放射能汚染水 日本が飲め」と書かれている(AP)
4月24日、ソウルの日本大使館前で行われた処理水海洋放出決定への抗議活動で、旭日旗に似せた紙を破る女性。「放射能汚染水 日本が飲め」と書かれている(AP)

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出決定を受け、韓国で各方面からの反発が連鎖的に拡大し、反日機運が高まっている。韓国メディアは処理水をいまだに「汚染水」と呼び、「汚染水放出は地球で最も大きな井戸である太平洋を汚染させる行為」という「井戸汚染論」が拡大中だ。釜山(プサン)地裁には放出禁止訴訟が起こされ、複数の地方自治体が連携して反対運動を始めた。漁民の海上デモや学生の集会が行われたのに加え、来年の大統領選の有力候補が日本への抗議の先頭に立ち、反日を人気取りに利用している。

大統領選への好材料?

 

 先進7カ国(G7)外相会合に併せた日韓外相会談で、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は茂木敏充外相に「韓国国民の健康や安全に脅威を及ぼし得る」と処理水問題で強い憂慮を示し、海洋放出に反対を表明した。だが、この問題で、韓国は国際的に微妙な立場に立たされている。